彼と私のあたおか日記

メンヘラと好奇心の子と最高にあたおかな日々

メンタル七変化

こんばんは、いぶきです。

梅雨入りしましたね、最悪です。

じめじめむしむし、何はなくとも気分の下がる季節です。

 

さて今回は私の話をしましょう。

 

一番はじめにかかったメンタルクリニックで、身体症状症とうつ病と診断を受けました。

現在のクリニックではこれと言った診断はありませんが、認知の歪みを直す為に通っています。

 

私は昔から「良い子」でした。

勉強に自ら取り組み、委員は率先して引き受け、特段の問題行動もない。

至って普通の「良い子」でした。

 

しかし、私は昔から、疎外感を感じずにはいられませんでした。

一対一での会話には苦労しませんが、数人のグループとなると明らかに口数が減ります。

上手く会話の輪に入れないのです。

広く浅く交友する事は出来ますが、自分の本音を話すことは出来ません。

どんなに仲良くなったとしても、相手には自分よりも仲の良い友人が居るのだろうと思ってしまうのです。

自分から遊びに誘う事も殆ど無いに等しいです。

私なんかが誘っていいのだろうか、と考えてしまいます。

 

私は自分を唯一の存在にしてくれる場所を、友人から恋人へシフトしていきました。

恋人なら、自分が一番だと安心出来ると思ったのです。

けれど、私はそれでも疎外感を拭えなかったのです。

連絡を取っていない間、相手は何をしているのだろう。

好きならば、恋人だというならば、常に同じ時間を共有したいと思うものではないのか。

もしかして、私は彼の中の一番ではないのではないか。

私は恋人が作り上げてきたコミュニティを受け入れる事が出来なかったのです。

 

私は誰かの唯一無二になりたかった。

あなたでなければだめだと言われたかった。

 

だから私は、自らに何か人の為に動き続けるように暗示をかけたのです。

プライベートも仕事も、求められた期待にはなにがなんでも答えようとしてきました。

そうして、どんな理由でもいいから、必要だと言われたかったのです。

 

けれども、私はスーパーマンではありません。

人にはキャパシティというものがあります。

私は自分の中で鳴り響く警告音を無視し続けてきました。

 

その結果が、身体症状症とうつ病でした。

 

何の役にも立てない、ただ、生きているだけの存在。

私は自分を、自分が最も許せない存在に追い込んでしまったのです。

こうありたい、こうでなければならない、そういう自分の願望全てが私を苦しめています。

働くこともせず、自分の身の回りのことすら危うい、そんな人間の何処に存在価値があるというのでしょうか?

私は自分が生きている事を許せなくなりました。

沢山の自死の方法を考えました。

しかし、そのどれもが、残された者に迷惑をかけるのです。

これ以上生きて迷惑をかけない為に死ぬというのに、死後迷惑をかけるのは許されざる行為です。

 

そうして私は、自分の命を絶つことも出来ない存在になりました。

 

けれど自分を責め立てる声は止んではくれません。

何故生きている、本当に死ぬ気ならさっさと実行しろ、根性無し。

私はこの声から逃れる為に自傷するのです。

すぅ、と腕に赤い線が走る瞬間、ジャラジャラと喉を下る音を聞く瞬間、その瞬間だけは、声は聞こえません。

 

そんな罪悪感の中で、私は彼と出逢いました。

彼は私を否定しません。

死にたがる私に、自分を恨んでもいいから生きて欲しいと言います。

彼は私を唯一無二だと言いました。

 

彼は、私の欲しかった言葉をくれたのです。

 

彼と出逢ってから、それまで延々と止む事のなかった自分を責める感情はすっかり鳴りを潜めています。

時々ひょっこりと首を覗かせて、私を不安の中に引き込もうとしますが、彼の存在が私をその場に留まらせてくれるのです。

 

今でも感情の波は激しいままです。ジェットコースターのように上昇と急降下を繰り返します。

けれど今は、昔のように必要以上にそれに怯える事はもうありません。

隣の席に、彼が一緒に座っていてくれるからです。

 

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きみが隣で笑うから、私も笑えるようになったよ。

きみが生きてと願うから、私は死ぬのを先延ばしにしたよ。

いつか来る最期の瞬間は、穏やかで暖かいものだと思えるようになったよ。

 

ありがとう、

 

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梅雨が大嫌いないぶきでした。

また今度。